新シリーズ
門前の気になる言葉【お寺の掲示盤】
いつでもどきでもお聴聞【ご院さんオンライン】
新シリーズ
くらしのらしの中に生きている【仏教語】
表紙の絵「寒凧」
イラストレイター もうりめいこさん
ジャータカ物語/もてなし
四季のうた 臂 美恵(ひじ みえ)
ハッピー ニュー イヤー
心のごちそうさまー
仏教とともに発展してきた精進料理は、美食や肉食を避け、野菜や海草を用いて作られるもの。家庭にも取り入れやすい材料でできる味わい深い一品を、このコーナーではご紹介します。
黒豆の煮物
1.黒豆は水に一晩つけて、柔らかくなるまでアクを取りながら煮ておきます。
2.干し椎茸、高野豆腐は水で戻し、1cm角ぐらいに切ります。ニンジンも同じ大きさに切っておきます。
3,いんげんはゆでて、1〜2cmの長さに切ります。
4.鍋に1・2と、だし汁、酒、砂糖、しょうゆを入れ、水分がなくなるまで煮つめます。
5.熱いうちに3のいんげんを混ぜ合わせます。
◆ひと口メモ
お正月の余った黒豆を使える一品です。
指導 : 岡山県成羽町・淨福寺坊守・山下里絵さん。
「淨福寺精進料理」の予約はTEL0866-45-3028へ
茉莉花の部屋(125)
オリジナル作品を上演ー紙芝居でご縁をつなぐ
紙芝居による伝道活動を行っている団体。2015年の2月に結成し、子どもから大人まで、心に響く物語を届けている。
心の冒険西遊記 ちょっとしあわせ(120)
死んだらどうなるの?
聞かせてご院さん/リレー聞法
「私を映し出す鏡」
上園 陽:浄圓寺(広島市中区)副住職 広島青年僧侶春秋会 会長僧侶
仏教なんでもQ&A
Q お寺の穏やかな空気をとても魅力的に感じます。しかし、受付窓口や拝観料などがないため、かえって山門の前でちゅうちょしてしまいます。気軽に参拝してもよいのでしょうか。
(山口県 匿名希望 42歳)
A 開門時間内であれば、浄土真宗のお寺は基本的に出入り自由です。本願寺も御影堂や阿弥陀堂参拝に拝観料を設定していません。昨今はセキュリティー面から難しい問題が発生している場合がありますが、基本的にはいつでもお参りができます。
お寺の御堂は、街中であっても喧騒から離れていて香がただよい、思わず瞑目してしまうような雰囲気です。あわただしい日常を抜け出し、心をリフレッシュするには最適な空間のひとつでしょう。
近年、感染症の流行によって我々の日常は大きく変化してしまいました。この嵐によって苦境に陥った方々が大勢いらっしゃいます。心に波風が立ち、いつもの自分を見失いそうな私たちこそが、阿弥陀様のお救いの目当てです。どうぞ御堂で阿弥陀様に合掌してみてください。
また、浄土真宗のお寺は「聞法の道場」です。頻繁に開催されている法話会や勉強会などにご参加されてみてはいかがでしょうか。もちろんどなたでも参加できます。こころの栄養をチャージしてくれるかもしれません。
仏教について、皆様が日頃からお持ちの疑問にお答えします。マツリカ編集部「おしえて! ご院さん」係まで、
お気軽にお便りをお寄せください。
〒730-0033 広島市中区堀川町2ー17 高山清内 マツリカ編集室
万華鏡
2021年の広島カープを振り返って
2021年もカープファンには忘れられない年になった。東京オリンピックの野球金メダルは、カープ4人の活躍なしにはあり得なかった。全体の写真撮影で、菊池選手が稲葉監督に金メダルを手渡した場面なんかは本当に感涙ものだった。 しかしペナントレースは4位で終わった。序盤で主力がコロナ感染で離脱、大幅な戦力ダウンで交流戦も最下位…。その穴を埋めるべく抜擢された若手が大活躍、終盤戦も大いに野球を楽しませてくれた。
今シーズンほど若手が活躍したのは記憶にない。まさに「家貧しくして孝子顕る」。あれだけの離脱者が出たからこそ、若手にこれほどの活躍の場が与えられたのだ。コロナ禍で世の中の仕組みがガラッと変わったように、チームの若返りが一気に進んだのは、球団とファンにとってはうれしい限りだ(ベテラン・中堅には厳しい現実だが…)。
浄土真宗には『厳しい御催促を頂く』という言葉がある。耐えがたい苦難に遭い、それを御縁に阿弥陀如来の慈悲に気づかされることを指すが、まさに今がその時だ。メジャーリーグに行く鈴木選手が昨年「僕たちに続く若手が出てこないと…」と嘆いていたが、未来はもう大丈夫、明るさしか感じない。(超赫寺)
還ってきたアミダーマン 番外編
ご愛読いただきありがとうございます。今回は番外編として、浄土真宗本願寺派の僧侶で作者のありたにけんゆうさんに制作の裏話を聞きました。
アミダーマンとの出合い
茉莉花34号から53号まで連載されていた『いつでもどこでもアミダーマン』という漫画がありました。当時、僕は漫画が大好きな中学生。自坊で施本として購読していた茉莉花にも漫画が載っているということで、読んでいたのです。「阿弥陀さまをヒーローに見立てて表現するというのは面白い試みだな!」と感じたのと同時に、「僕だったらどんな物語にするだろうか?」と考えたりもしていました。
まさか、自分が茉莉花でアミダーマンを連載することになろうとは、思ってもいませんでした。タイトルの『還ってきた』は、原作のアミダーマンがあり、それを受けて描かせていただいていることから冠したものです。
いざ企画が進んでいくなかで、自分なりのアミダーマンを強くイメージするようになりましたが、やはり原点は中学生の頃に読んでいたアミダーマンでした。ですから、キャラクターのデザインも、できるだけ原作に登場したものを踏襲し、記憶をたどりながら自分なりに再現したつもりです。
ただ、デザインを固めてから原作を改めて見てみると、全然違っていた部分もありました。「ムミョー」も原作では「ムミャー」だったことを第一話掲載後に気が付いたのでした……………
本願で本願でつながった「七高僧」列伝 ㉔
中国編 第五祖・善導大師(613~681)④
「二河白道」の譬えをもって …………
BOOK&Book:お薦め仏書の紹介
お寺の掲示板 諸法無我 江田智昭/著
お寺の門前に掲げられた標語をセレクトした話題作の第2弾。人間の本性を鋭くあぶり出すものから、善く生きるための指針となるものまで、今回も傑作ぞろいです。
■1,100円(税込)発行/新潮社
母ちゃんのフラフープ 田村淳/著
母親との別れをつづったノンフィクション。これから親とお別れをしなければならないすべての人に「覚悟」と「優しさ」をもたらしてくれる一冊です。
■1,400円(税抜)発行/ブックマン社
絵ものがたり 正信偈 2 インドから中国へ ひかりを伝えたお坊さま
浅野執持/文 釈徹宗/解説 藤井智子、加藤正、麻田弘潤/絵
親鸞聖人が作られた「正信偈(正信念仏偈)」に登場する七高僧のうち、龍樹菩薩、天親菩薩、曇鸞大師の物語をイメージ豊かに伝える絵本です。
■1,300円(税抜)発行/法藏館
おたより FROM READERS
●漫画「鬼滅の刃」は敵討ち話と思いきや、底には仏教の流れがあるとは驚きです。本を読んでみたいと思います。
(広島市西区 栁田 香芳 88歳)
●いつも湯船につかって「茉莉花」を隅々まで読んでいます。とても勉強になり、時としてハッ! と気付かされることもあります。
(兵庫県西宮市 元安 博久 63歳)
●読者の方からおすすめ本が届きました。亡命したチベット難民の生活向上を支援する団体「DIC」のこれまでの活動をまとめた一冊です。
ダーナ・インターナショナル・センター(DIC)の活動とチベット難民問題 定光大燈/著
■2,000円(税込)発行/ダーナ・インターナショナル・センター
家族で挑戦
クロスワードパズル
【応募方法】
正解者の中から抽選で10名様に、創刊100号記念「茉莉花 日めくりカレンダー」をプレゼントします。
応募方法はハガキに、裏表紙のクロスワードパズルの答えと住所、氏名(希望者はニックネームも)、年齢、電話番号を書いて、〒730-0033 広島市中区堀川町2-17 高山清内マツリカ編集室まで、ご応募をお待ちしております。ご意見ご感想のみでも結構です。
お気軽に、お便りをお寄せください。 締切りは令和4年2月末日(当日消印有効)。当選者の発 表は発送を持ってかえさせていただきます。
茉莉花vol.126 2022年ー新年号
発行 2021年12月6日 企画編集 仏教文化情報センター「真宗コア」
〒730ー0033 広島市中区堀川町2ー17 高山清内 ☎:082(241)5081
編集協力:amico design
◆冊子タイトルのマツリカ(茉莉花)とは
現存する最古の経典「ダンマ・パダ」に登場する香り高い花で、すべての方向に薫る徳行にたとえられます。モクセイ科オウバイ属の常緑小低木で、ジャスミンの一種として広く親しまれています。