暮らしの中に生きている仏教語
普段、私たちの生活の中で何気なく使っている言葉の中に、仏教に由来することばが数多くあります。
仏教語の解説を、音声でご鑑賞ください。
朗 読:米澤 美由紀 音 楽:こゆみこバンド
小人数てなにかを公平に決めるとき、手っ取り早いのは「ジャンケン」てすが、人数が多くなると「アミダくじ」が便利てすね。
このアミダくじ、私たちが知っているのは、何本かの縦線に隋段状に横線を人れてなぞって いく形ですが、ずっ~と昔の遊びては、縦線の代わりに放射状の線が使われていました。
放射線 の中心部(末端)に金額などを書き込み、これを隠しててから、クモの巣の横糸のように各自が線を引いたのだそうです。
いずれにしても、到遠点まての偶然を利用するものなので、まさに幸運を神頼みするしか方法はないわけてすが、 厳密な意味では仏頼みという方が正しい(?)かもしれません。
なぜなら、アミダくじの呼び名は、阿弥陀仏のアミダに由来しているからてす。その形を阿弥陀さまの仏i象についている放射状の後背(一般にいう後光)に見立てていたわけてす。
ちなみに、帽子を後ろにずらしてかぶる「アミダ」といういい方、あるいは人力車のホロや、たくさんのクシやコウガイを差した花魁(おいらん)の髪の形を表わした隠語「アミダさし」にも、阿弥陀さまが連想されています。
(茉莉花vol.2より)